タンザニア協力隊日記

JICA青年海外協力隊としてタンザニアで過ごした日々の記録。現地の人と向き合う様子から自分と向き合う様子を1日1フォト1ブログで。日々模索。

自分の人生を変えてくれた人

1月18日(土)164/730日目

 

「みなさんは、自分の人生を変えてくれた憧れの人っていますか?」
snsで流れてきた元ジャマイカ隊員のブログ。

 

いるいる、います。

良いタイミングなので書き出してみる。(自己都合)

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私には人生を変えてくれた、というか、今の自分の人生のきっかけを与えてくれた人がいる。昔も今も憧れの人。

 

私が中学に上がるとき、その人は青年海外協力隊として南アフリカに飛び立った。
なんでそんな遠くに行くんだ。2年間も。と、当時の私にとっては衝撃だったが
彼のおかげで、写真やテレビで見るような現場に行って、自ら働きかけることができることを知った。
遠く離れた違う国で、関わることがないと思っていた場所とも繋がることができる
JICAの事業を知った私は、将来私も彼と同じように"途上国"の人たちのために動きたいと、熱く思った。
そこから海外に関するニュースや出来事にはアンテナを高く張るようになり
将来の夢は「国際協力に携わること」と言っていた
今思えば漠然とした夢だ。
「先進国と途上国との格差をなくしたい」なども考えていた。何も知らない中学生。

「誰のために」「(海外の)どこで」「何をして」
の具体的な目的が私には考えれていなかった。

そして国際協力に関わる道を探し続けて、大学4年間が終わろうとしていた
思っていたのとなんだか違う・・・あれ、そもそも私何を探していたんだっけ
大学で何を学びたかったんだっけ

たしかに毎日楽しかった。素敵な出会いもたくさんあった
自らいろんな場所に飛び出してもみた
けど何を身につけた?
そう考え始めると、せっかく入った大学の4年間がすべて崩れてしまいそうだった

 

「就活」と呼ばれる時期も始まった。教員採用試験に向けて周りも本格的に動き始めた。私は両方を取ろうとした。
二兎を追う者は一兎をも得ず。という言葉も頭をよぎりつつも。

結局よぎってよぎって、消えなかったから、新しい道を作った
「原点に戻ろう」

私がこれまでで一番心動かされたのは、
中学で彼がアフリカに飛び立ったあのJICA青年海外協力隊だった
もちろん最初はただの憧れだったのかもしれない。
でも、やっぱり彼の生き方そのものもかっこよくて
いわゆるヒーローってやつか
彼みたいになりたいと思った。

 

自分も「いつか」と思っていたけど
それが「今」でもいいんじゃないか
実際に見てみないと、やってみないとわからない

 

大学3年の3月
知り合いで再び協力隊に参加する人と話す中で
新卒でも参加できることを知り
所属していた団体の後輩と話している中で背中を押されて
そこから私はすぐに動いた。
JICA四国デスクの人と連絡を取り
資料をもらって
応募ページにアクセスして・・・

普段いろんなことを後回しにしがちな私がすぐ動いてるすげぇー
と、我ながら驚いてしまっていたり。それだけ本気だったんだと思う

教職も残っていたし
就活も続けた
が、心の中では協力隊が最優先だった。
なので教育実習も、また企業での面接でも協力隊の参加が一番であることを素直に話した。(それでもちゃんと話を聞いて採用としてくれた企業には心から感謝している。)

 

そして無事今に至る。

現状を言えば、「右も左もわからない新卒のペーペーが来るんじゃなかった」と、何百回何万回も思った。思っている。
実際私みたいな奴が参加していることを良く思わない人もいるであろう。当然だ
訓練所でもタンザニアに来てからも痛い目見てる
それはすべて自分の責任だ。無力な自分の。

国際協力ってなんなんだろう。教育ってなんなんだろう。先生ってなんだろう
日本って。タンザニアって。

毎日ぐるぐる頭も心もこんがらがりそう。というかなにかが破裂しそうなくらい考え事は止まらない。

「2年間で何か変えれると思っちゃいけない」
わかっているけど、人間て欲あるものやん。やっぱりちょっとでも役に立てれたらなーなんて思うやん。
わータンザニア来てなにしてるんだろう
理想とは懸け離れた自分がみじめで恥ずかしい

 

そんな現状です。

 

「なんで私ここに来たんだっけ」

とふと思ったその言葉の次に出てくるのは、ヒーローである彼の姿だ

そうだ、あの人がいたから今の私がある。
いつも忘れちゃうけど、私がこの場所にくるのに10年かかったんだ。
逆に10年経ってその夢が叶うってすごくない?
なんてことを一人で頭の中ぐるぐるさせてる。
弱音なんて吐いてる暇ない。ウジウジしてる暇なんてない

あれだけ行きたがっていた場所に来たんだ。
感謝以外の何物でもない。

 

訓練所入所前に行われた技術補完研修で、
偶然にもその私の憧れの人が残した言葉が紹介された。


「希望は捨てず期待はせず、理想は高く目標は低く、一人で突っ走らず一人でめげず、押し付け過ぎず受け入れ過ぎず、怒らず焦らず諦めず、子どものために先生と楽しむ」

 

本当の意味の「良い加減」が必要なのだろう、何事も。
こうやって今でも彼には言葉を通して助けてもらっています

 

赴任してもう半年近く経つ。早い。
残り1年半もきっとあっという間だろう。
どの方向に走り出すか、正直まだわからない。
この先もきっといろんな感情に振り回されると思う
それがきっと自分で、常に冷静、は、おそらく無理
肩に力が入りっぱなしで思いつめがち
肝心なところで臆病だしめんどくさがりでもある

でも持ち前の意地と諦めの悪さと「とにかくたくさん笑え」精神が
役に立つこともあるかもしれない。

ありのままの自分とありのままのタンザニアをお届けし続けようと思う

「自分の人生を変えてくれた憧れの人」

強いて言えば出会うたびにその一人一人が自分の人生を作ってくれているわけで
常に変化をもたらしてくれている、とも言えるのだが

そして紹介したい人はまだまだいるわけだが

 

第一弾てことにしておこうか

今日はここまで

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